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2018.04.27 リリース

タグシクス・バイオ株式会社への出資を決定

タグシクス・バイオ株式会社への出資を決定

 

東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区本郷、代表取締役社長 大泉克彦、以下「東大IPC」)が運営する協創プラットフォーム開発1号投資事業有限責任組合(以下「IPC1号ファンド」)は、革新的な人工塩基対システム技術によるDNAアプタマー医薬品の開発をすすめる東大関連ベンチャーのタグシクス・バイオ株式会社(本社:東京都目黒区駒場、代表取締役社長:古関千寿子、以下「タグシクス社」)に対して、約2億円の出資を行いました。

 

IPC1号ファンドは、東京大学関連ベンチャーの育成促進と、東京大学を取り巻くベンチャーキャピタルの質・量の充実、を中心に据えて運用を行なうことで、東京大学の周辺に持続可能なイノベーション・エコシステムを構築し、世界のベンチャー創出拠点の一つとなることに寄与することを目的としています。その具体的な運用として、シード・アーリーステージの東京大学関連ベンチャーをハンズオンで支援する複数のベンチャーキャピタルへのLP出資(ファンド オブ ファンズ)を行うとともに、並行してミドルステージ以降の東京大学関連ベンチャーへの直接投資もすすめています。

2016年12月のIPC1号ファンド設立以来、ベンチャーキャピタル6社へLP出資、ベンチャー企業への直接投資を3件実施してきました。今回のタグシクス社への出資は、株式会社東京大学エッジキャピタル(本社:東京都文京区本郷、代表取締役社長:郷治友孝、以下「UTEC」)、SMBCベンチャーキャピタル株式会社(本社:東京都中央区八重洲、代表取締役社長:石橋達史)、みずほキャピタル株式会社(本社:東京都千代田区内幸町、代表取締役社長:齊藤肇)との共同投資となります。

 

タグシクス社の基盤技術である「人工塩基対システム」は、科学技術振興機構ERATOプロジェクト、東京大学、理化学研究所を研究拠点として、平尾一郎先生(現在Institute of Bioengineering and Nanotechnology, Singapore)の研究チームによって開発されました。「人工塩基対システム」は、天然DNAの2塩基対(AとT、GとC)に第3の人工塩基対を追加したシステムであり、分子生物学の基本システムを革新させる技術として世界中で研究開発が進んでいます。そして、平尾先生らは、この分野のパイオニアとして「人工塩基対システム」の幅広い分野での実用化を目指し、2007年3月にタグシクス社を理研ベンチャーとして設立しました。その後、「人工塩基対システム」の応用として人工塩基を含むDNAライブラリーからアプタマー(高機能核酸分子)を創り出すことが可能なプラットフォーム技術を確立し、現在の創薬事業の基盤となっています。

 

アプタマーとは、特定の分子と立体的に結合する核酸分子(DNAやRNA)やペプチドであり、抗体医薬と同じように標的とするタンパク質に特異的に作用することで医薬品として活用することが可能です。タグシクス社が開発するアプタマー「XenoligoTM」は、①人工塩基によるタンパク質への高い結合力(ランダムに生成可能な1014以上の巨大なライブラリーから高い結合力のものを繰り返し選択可能)、②独自技術による高い安定化(医薬品として十分な体内安定性の実現)、③低い製造コスト(抗体医薬と違い化学合成で製造可能)、④高い汎用性(抗体医薬が狙いにくい標的に対しても適応可能)といった特徴があります。

現在タグシクス社は、この独自のアプタマー「XenoligoTM」のプラットフォーム技術をベースに、創薬ベンチャーとして自社創薬および製薬企業との提携による共同開発を中心に事業推進しており、今回の増資はこの創薬事業の更なる加速のために活用されます。

 

東大IPCは、タグシクス社のXenoligoTM技術が東京大学を含めた日本のアカデミア発の世界最先端の技術であること、次世代のDNAアプタマー医薬による革新的な治療法の開発という社会的な重要性の高さに鑑み、この度の出資を決定いたしました。今後のタグシクス社の事業について、東大IPCは積極的な支援を進めていきます。

 

今回の出資にあたり古関千寿子社長は、「2016年の春および夏の増資により事業を創薬に集中するべく大きく舵を切りました。その後、順調に事業を進展させ、この度、事業展開の加速化のために東大IPC社を始めとするVCの方々よりさらなる出資をしていただけたことに感謝いたします。中分子医薬として核酸を成分とするニューモダリティーが求められている中、弊社の革新的なXenoligoTMにより、医薬業界に新たな旋風を巻き起こす所存です。」と抱負を語ってくれています。

 

東大IPCは、イノベーション・エコシステムの発展のため、ベンチャーキャピタルとの連携とともに、東京大学関連ベンチャーへの直接投資による育成促進を更に進めていきます。

 

■タグシクス・バイオ株式会社について

概要 DNAアプタマー医薬品の創薬

設立 2007年3月

所在地 東京都目黒区駒場4-6-1 東京大学駒場オープンラボラトリー403

代表者 代表取締役 古関千寿子

URL        http://tagcyx.com/

 

■東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(UTokyo IPC)について

概要        東京大学関連のイノベーション・エコシステムの発展を目指す投資事業会社

設立        2016年1月

株主        国立大学法人東京大学(100%)

所在地     東京都文京区本郷三丁目40-10 三翔ビル本郷6階

代表者     代表取締役社長 大泉克彦

URL        https://www.utokyo-ipc.co.jp/

 

【お問い合わせ】

東京大学協創プラットフォーム開発株式会社

東京都文京区本郷三丁目40-10 三翔ビル本郷6階

TEL: 03-3830-0200 / FAX: 03-3830-0183

担当:河原三紀郎

Email: information@utokyo-ipc.co.jp