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アイデアは組み合わせ!組み合わせのパータンと例を紹介

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アイデアは組み合わせ

アイデアは組み合わせ

アメリカの実業家であるジェームス・ウェブ・ヤング氏は、著書『アイデアのつくり方』において、「アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」と論じています。

ただ、ひとことに「既存の要素の新しい組み合わせ」といっても、これをどのように行えば良いのかわからない方も多いはずです。そこで本記事では、いいアイデアを生み出したい方に向けて、既存の要素を組み合わせる際の代表的なパターン・例を紹介します。

いいアイデアについては以下記事で解説しているので、併せてご確認ください。

いいアイデアとは?見つけ方と併せてスタートアップ向けに解説

アイデアを組み合わせるパターンと例

本章では、いいアイデアを生み出すうえで役立つ、既存の要素を組み合わせるための代表的な3つのパターンを紹介します。

わかりやすい組み合わせ

まず紹介するのは、誰が見てもわかりやすい組み合わせです。親しみやすく、万人受けしやすい一方で、新鮮味に欠けるため、このアイデアの組み合わせを見た人に既視感を与える可能性が高く、印象に残らないおそれがあります。このパターンをさらに3種類に分けて紹介します。

同じ性質

「それぞれの要素が有している魅力をお互いに増幅・強化する」ような関係性にある組み合わせのパターンであり、見た人を惹きつけるうえで効果的です。アイデアの組み合わせ例としては、「乳児×着ぐるみ」「格闘×炎」などが挙げられます。

性質を補うもの

「それぞれの要素が有している魅力をお互いに補完する」ような関係性にある組み合わせパターンです。こちらも「同じ性質」と同様に、掛け合わせた際の魅力度を向上させる効果が期待できます。

アイデアの組み合わせ例は、「草原×缶ビール」「白米×味噌汁」「南国×水着」などです。

同じものを大量に

類似する要素を大量に組み合わせるパターンであり、迫力を出したい場合に効果的です。主なアイデアの組み合わせ例としては、「同じ商品が紙面いっぱいに描かれたポスター」「スーパーマーケットの大量陳列」などが挙げられます。

ギャップのある組み合わせ

続いて紹介するのは、意外性がありインパクトを出しやすい組み合わせです。このパターンを2種類に細分化して紹介します。

真逆

組み合わせ自体が強い意外性・緊張感を持つパターンであり、人々の好奇心を掻き立てたい場合に効果的です。アイデアの組み合わせ例は、「犯罪者×刑事」「天使×悪魔」「科学×魔術」「美女×野獣」「和菓子×洋菓子」などです。

異質

こちらも「真逆」と同じく、組み合わせそのものに強い意外性のあるパターンです。要素が合わさったときにどうなるのか、見た人の好奇心を掻き立てられます。中には、これまで存在していなかった突拍子のない要素の組み合わせがうまく合致するケースもあります。

アイデアの主な組み合わせ例としては、「プリン×醤油」「ロボット×女子」「男子の中に女子が1人」「オタク×恋愛」などが挙げられます。

人が反射的に惹かれる組み合わせ

最後に紹介するのは、人が反射的に惹かれる要素の組み合わせです。このパターンには生理的に無条件で惹かれてしまう特徴があり、うまく活用すれば人々の注目を集めるうえで非常に効果的です。ただし、効果的な組み合わせである分、競合が多い点には注意しましょう。

このパターンをさらに5種類に分けて紹介します。

常人を圧倒する何か

圧倒的なスケール・テクニック・能力など、一般人には到底実現できないことや、見たことがないモノをアイデアの組み合わせの中に入れるパターンであり、人々を魅了するうえで効果的です。アイデアの組み合わせの中に入れる要素の代表例は、プロや達人のテクニック・神話や言い伝え・雄大な自然などです。

3B(美人:Beauty、赤ちゃん:Baby、 動物:Beast)

美人(広義で美しい存在)、赤ちゃん(広義でかわいい存在)、動物(広義で愛らしい存在)をアイデアの組み合わせの中に入れるパターンであり、可愛さで人々を引き込むうえで効果的です。

アイデアの主な組み合わせ例としては、「犬×お父さん」「猫×運転免許証」「美人×猫耳」「犬×地名」などが挙げられます。

危険やギリギリ

ピンチ・危険・ギリギリなどの要素をアイデアの組み合わせの中に入れるパターンであり、緊迫感や危うさによって人々の目を惹きつける効果が期待できます。

アイデアの組み合わせの中に入れる要素の代表例は、「ハリ×風船」「落下しそう」「食べられそう」「この世の終わり」「刃物」「血」「バイオレンス」「泣き顔」「涙」などです。

生物としての本能

これは、生物として本能的に反応してしまう要素をアイデアの掛け合わせの中に入れるパターンです。アイデアに組み入れる要素の代表例には、「戦い(闘争本能)」「得体の知れない恐怖」「命の危険(生存本能)」「美味しそうなもの(食欲)」「大勢に人々が行っていること(社会性)」などが挙げられます。

趣味嗜好

これは、人々の趣味嗜好をアイデアの組み合わせの中に入れるパターンです。人々は自身にとって好感度が高い物事には自然と注目してしまうことから、CM製作を中心に広く用いられている組み合わせパターンです。

アイデアの組み合わせの中に入れる要素の代表例は、「懐かしい楽曲」「人気のある芸能人」などです。

アイデアを組み合わせた例

アイデアを組み合わせた例

既存の要素を組み合わせたアイデアが大ヒット商品・サービスにつながった事例は数多く存在します。本章では、実際に既存の要素の組み合わせによって作られた商品・サービスの中から、代表的なものをピックアップし下表にまとめました。

商品・サービス名 概要 組み合わせの内容
ポストイット 一端にのりが着いた付箋 よく着くが簡単に剥がれる接着剤×メモ用紙
フリクション PILOTが開発・販売する、温度変化により無色になるインキを搭載したボールペン インク×消しゴム
Phone アップル社が開発・販売するスマートフォン 音楽プレーヤー×携帯電話
ドラえもん(キャラクター) 丸い形のネコ型ロボット 丸みを帯びた人形×ネコ
たまごっち バンダイが開発・販売するキーチェーンゲーム パソコンの画面内で熱帯魚を飼うゲーム×液晶ゲーム機
もしドラ 岩崎夏海著書の小説(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら) ビジネス書×女子高生
たっぷりあんこ&クリーム生どら セブンイレブンの商品 あんこ(和菓子の素材)×クリーム(洋菓子の素材)

上表のように、一見すると独創的な商品・サービスに感じられても、元を辿ると既存の要素の組み合わせによって生まれていたというケースは数多くあります。

また、現在においても、斬新な商品・サービスを生み出す組み合わせは依然として未発見の状態で存在しているため、本記事で紹介した組み合わせのパターン・例を活用しながら、魅力的な製品の開発につなげてみてください。

参考:ジェームス W.ヤング・竹内 均 (解説)・今井 茂雄 (翻訳)「アイデアのつくり方」CCCメディアハウス、1988年

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