東大IPC

Story

東大IPCでは、ベンチャー投資だけでなく、「東大IPC 1stRound」という 創業3年以内の起業家や起業前のチームに対し、
事業資金・ハンズオン支援・東大やパートナー企業のリソースをZero Equityで提供するプログラムを提供しています。
採択先に対しては、ビジネス推進から資金調達まで東大IPCが並走して支援します。
創業までの経緯、どのような支援が実際にあるのか、起業家たちに語っていただきます。

Yanekara学生インターンインタビュー②松田さん

スタートアップインターン・インタビュー Yanekara 松田 響生さん

就職活動を迎えるにあたって、インターンシップへの参加を検討する学生の方は多くいます。インターンシップへの参加は、実際に仕事を体験できる点に大きな意義があります。とはいえ、スタートアップでのインターンシップは、一般企業とは異なる点が多く、参加を迷っている方も多いのではないでしょうか。

そこで、スタートアップでインターンシップを行う意義や、参加してみて感じたことなどを中心に、実際にYanekara社のインターンシップに参加している松田さんにお話を伺いました。

サークルの同期から紹介を受けてインターン先と出会う

Yanekara社のインターン生(松田さん)

ーーまずは、簡単な自己紹介をお願いできますでしょうか。

 

松田:現在、東京大学に在籍していて、工学部電気電子工学科の4年生です。研究室では、主に電力(配電)系統の研究に携わっています。出身は栃木県です。希望する専攻は大学に入学する前から決めていて、小学生のときから家電製品や豆電球を使った工作など電気に興味がありました。

 

ーースタートアップであるYanekara社のインターンシップに参加した経緯はどんなものでしたか?

 

松田:もともとのきっかけは、大学2年生の頃、資源やエネルギーの問題に関する勉強会や見学会を行うサークル(IRESA:国際資源・エネルギー学生会議)に入ったことです。そこで、近年の気候変動などの潮流の中で、私が興味のある電力システムに大きな変化が生じていることを知りました。

それを受けて、再生可能エネルギーの分野に携わりたいと思いました。その分野には「電気」という側面から見たときに、非常に多くの難しい課題があることも勉強していたので、その解決に向けて「自分の知識や技術を生かして貢献できるのではないか」と考えていました。

こうした中で、そのサークルの同期がISEP(環境エネルギー政策研究所)という団体のインターンシップに参加していて、たまたま吉岡さん(Yanekara社 代表取締役 COO 事業開発統括)と知り合いだったことをきっかけに、吉岡さんとお話をする機会をいただきました。吉岡さんとランチをして、「面白そうだな」と感じ、その日のうち(2021年6月末頃)にインターンシップへの参加を決めた、という経緯です。もともとインターンシップに参加しようと考えていたわけではなく、たまたまYanekara社を知り、興味を持ったので参加しました。

インターンシップの活動内容は参加当初にある程度は決められていて、私の場合は基本的にハードウェア開発を担当することが決まっていました。

インターン先では主力製品開発の中心メンバーとして活躍

Yanekaraオフィス前にて松田さん本橋さん

ーーYanekara社での現在のインターンシップ活動の内容を教えていただけますでしょうか?

 

松田:基本的には、Yanekara社が今後リリースしていく主力製品のうち1つ(多数台の電気自動車に太陽光発電と系統電力から給電する製品)について、開発の中心メンバーとして活動しています。開発現場に行き、電気自動車の充放電に必要な回路の設計を他のメンバーに依頼したり、機器に組み込むソフトウェアを作ったり、製品の開発プロジェクトのマネジメントを行ったりしています。

 

ーー通常期(長期休暇や大学の試験などがない時期)はどれくらいの時間、Yanekara社の事業に携わっていますか?

 

松田:私は4年生に入ってから授業がまったくなくて、研究室で研究を進めていればよいという生活でしたので、多いときは週に3回ほど柏に行っていましたね。実際に基板・実験機材などを取り扱う実験や開発を行う際は柏に行く必要がありますが、充放電システムに書き込むプログラムなどの開発はリモートで行っています。

ちなみに、私は4月以降、大学院に進学するので、引き続き同じようなコミット具合でYanekara社での活動に参加させていただこうと考えています。

経営陣が学生の事情に詳しく、むしろ学業と両立しやすい

ーースタートアップのインターンシップに参加する際に、一般的に挙げられることの多いデメリットである「学業との両立が大変」という点について、不安はありませんでしたか?

 

松田:私の場合、参加当初から大学で講義を取っていなかったので、正直に言うとあまり不安はありませんでした。

ただ、インターンシップに参加して私の1つ下のメンバー(3年生)の様子を見ていると、Yanekara社は「学生が主体で集まって組織されたスタートアップ」なだけあり、経営陣が学生の事情に詳しくて、テスト前など休みが欲しい時期になると経営陣がインターンの学生に対して積極的に休むよう提案していますね。なので、むしろ学業と両立するうえで融通が利きやすいと思います。

 

ーーそのほかに、Yanekara社でのスタートアップに参加する際に期待・不安はありましたか?

 

松田:期待と不安は表裏一体の部分もあるかと思いますが、私はもともと電気関連のモノづくりが好きなので、これらの知識・技術を生かせる場所で活動できることを非常に楽しみにしていました。一方で、「ついていけないのではないか」「組織に貢献できるのだろうか」という不安は多少ありましたね。とはいえ、期待の方が、不安よりも遥かに大きかったです。

自社製品が形になり、世に出てスケールしていく、という貴重な経験

Yanekaraでnissan充電

ーー実際にスタートアップのインターンシップに参加してみて、良い意味でギャップは感じましたか?

 

松田:想像以上に各メンバーのスキルを尊重してくれて、「得意なこと」を中心にそれぞれのメンバーが責任を持って活動していける組織であると感じています。簡単に言うと、「活動するうえで、裁量がある」ということです。「信頼して任せてくれる」「単純なタスクのような仕事ではなく、自身で積極的に提案しながら行動していく」というような雰囲気のある組織だと思っています。

また、一般的に言われているメリットの1つ「事業の成長を感じやすい」という点は非常に共感できますね。「自分が開発しているモノが目の前で形になっていき、世に出て、スケールしていく」という全体像を見る経験は、学生時代にはほとんど得られない貴重なメリットなのではないでしょうか。

Yanekara社では昨年の夏に合宿を行い、私たちの活動に協力してくださっているパートナー企業さんと一緒に開発を行ったり打ち合わせを行ったりしました。現場に行くことを大切にしているので、「開発現場だけでなく顧客に実際にお会いして、使っていただく人も含めたみんなでモノづくりを行っていこう」という雰囲気を味わえて、エンジニアとしてのモチベーションを高められたことも、良い意味でギャップでした。

もう1つ言われている「経営陣の近くで働ける」というメリットについても、得られていると感じています。Yanekara社では、「◯年後にキャッシュインが期待できる」といったファイナンス面についても、基本的にメンバー全員で話し合っているので、これまで私があまり興味のなかった経済や金融の分野に関心をもつきっかけになりました。

 

ーーそれでは反対に、一般的に言われているデメリット(教育体制が整っていない)について、ギャップはありましたか?

 

松田:確かにスタートアップでは大企業のように福利厚生は充実していないものの、Yanekara社には「基本的に、聞けば何でも答えてくれる」という雰囲気があるので、このようなデメリットは感じていないですね。

メンバーの間がフラットで上下関係が薄く、組織の方針について誰でも積極的に意見を出せる環境です。実際に、私も後輩のメンバー(本橋君)から、私の書いたコードについてよく質問を受けて議論しています。

日々の業務をこなしつつ自分のやりたいことを実現していく、経営者の熱意に感銘を受けた

ーースタートアップのインターンシップに参加してみて感じるメリット・デメリットはありますか?

 

松田:メリットは、「経営者の熱意に触れる」経験を得られたことですね。「これを実現したい」「これを実現したら社会はもっと良くなるはずだ」という思いを叶える手段として起業を選んで、これに付随して発生する業務をこなしながら自分のやりたいことを実現していく熱意・エネルギッシュさに感銘を受けました。

デメリットとして強いてあげるならば、「注意しないと、のめり込みすぎる」ということでしょうか。時間を自由に使える学生が多いので、「ある程度自己管理をしておかないと、他のものごとが手につかなくなる」という心配はあるかと思います。とはいえ、Yanekara社から要請されて時間を投入するということではなく、自発的に追求してしまうという面での注意点です。

 

ーースタートアップのインターンシップに関連して、この先、社会人になっていくにあたってイメージしていることはありますか?

 

松田:私としては、自分がメインで関わっているプロダクトが顧客に渡るまでは、Yanekara社で活動していきたいという親心のような思いがありますね。手に塩をかけて育てている製品なので、社会に出るまでは見届けていければと考えています。

 

ーースタートアップのインターンシップへの参加について悩んでいる学生にメッセージがあればお願いします。

 

松田:大切なのは、「何かしらの興味を持ったら、とりあえず動いてみる」ことだと思います。インターンシップであれアルバイトであれ、「面白そうだな」と感じたものがあれば、とりあえずメールを送ったりコンタクトしたりするのは良い選択肢だと思います。

スタートアップは自分のライフスタイルに合った働き方を模索しやすい組織だと思っています。学生は失敗が許される時期ですし、とくにスタートアップは新たに事業を立ち上げていく組織で、この挑戦の中に失敗はつきものなので、ある意味で失敗に寛容な環境だと思っています。なので、失敗を恐れず、興味を持ったら積極的に動いてみることをおすすめします。

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Yanekara松藤さん本橋さん松田さん

東大IPCでは、松田さんがインターンをされているYanekara社以外にも最先端テックスタートアップをインターン候補先としてご紹介できますので、ご興味がございましたら以下の相談申し込みフォームからお気軽にお問い合わせください。
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