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ハードウェア・マテリアル

HarvestX株式会社

HarvestX Inc.
代表取締役 市川 友貴
HarvestX株式会社
未来の世代に、豊かな食を
〜受粉ロボット技術で食糧危機を超え、
次世代に食文化を〜

事業概要

現在、多くの果菜類の植物工場では一般的な農園と同じようにハチを工場内で飼育して花の授粉を行っている。しかし、植物工場のような閉鎖空間では、ハチがストレスでうまく飛べなかったり短命になったりするため、受粉率の低下や死骸の腐敗による衛生環境の悪化などが引き起こされている。

HarvestX株式会社はそれらの課題に対し、独自の検出アルゴリズムや高度なロボット制御による授粉ロボットを開発し、その技術で果菜類の植物工場の自動化を加速するソリューションを提供している。

現在、気候変動などの問題によって既存の食料生産方式は危ういものとなっている。ハーベストエックス社はコンピュータ科学とロボット技術を通じて持続可能な農業を実現し、次世代に人類の豊かな食文化を受け継ぐことを目標としている。そのために、工学×農学による果菜類の完全自動栽培の実現を図っている。

起業の経緯

ロボット技術を農業の現場に活かしたいという思いから、東京大学本郷テックガレージにてHarvestXプロジェクトはスタートした。植物工場や食品メーカーへのヒアリングや試作機の検証の中で、果菜を育てる植物工場の可能性を認識。特に課題とされていた受粉を自動で行うロボットの開発に注力し、世界初のロボットによるイチゴの授粉に成功した。開発した技術を社会に実装するため、HarvestX株式会社を創業した。

強みや競争優位性

"1. 全自動授粉技術
果実が実るためにはミツバチや人力などによる授粉が必須だが、工場内で行うにはデメリットがある。ロボットによる全自動授粉を可能にしたことで、衛生的で安定的ないちごの生産を実現する。

2. 検出アルゴリズム
HarvestX社は、ロボットで授粉や収穫を行うための果実の検出アルゴリズムに強みを有している。正確に授粉を行うための花の向きの検出技術や、収穫予測のための果実の成熟度分類技術を開発している。

3. 優れたロボットコントロール
実際の農作物を用いた実験機会を重ねることが、農業用ロボット開発の大きなハードルである。HarvestX社では、ROS2やシミュレーションを用いた先進的環境のもと、効率的な開発を行っている。"

本社住所
東京都文京区本郷7-3-1
設立年月日
2020年8月7日

担当者

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