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宇宙

株式会社アクセルスペース

Axelspace Corporation
代表取締役CEO 中村友哉
株式会社アクセルスペース環境・防災・農業・報道など、あらゆる産業で利用される小型衛星群による地球観測インフラ「AxelGlobe」
「宇宙を普通の場所に」をミッションに
小型人工衛星に関わるトータルソリューションを提供
AxelGlobe:自社小型衛星群による地球観測データ提供事業
AxelLiner:小型衛星の設計製造・運用サービス提供事業

事業概要

株式会社アクセルスペースは小型衛星ビジネスのパイオニアとして、衛星の持つユニークな機能・データを活用したサービスを、国内外さまざまな産業の顧客に提供している。

小型衛星群による地球観測インフラ「AxelGlobe」は、衛星データのビジネス活用を考える顧客に向けたサービスである。アクセル社は2022年8月時点で、衛星5機体制を構築し、地球上の同一地点を2〜3日に1度の頻度で観測しており、顧客はそのデータを活用することができる。このサービス「AxelGlobe」では地上分解能2.5m、観測幅57kmという詳細かつ広範囲にわたる画像を提供できるため、農業や防災のみならず、環境や報道などの分野にも新たな用途が広がっている。
この「AxelGlobe」は2021年の「日経優秀製品・サービス賞」において最優秀賞を、同年「第10回技術経営・イノベーション大賞」において総務大臣賞を受賞した。

また「AxelLiner」は、宇宙でオリジナルのアイデアやミッションを実現させたいと考える顧客に向けたサービスである。
衛星プロジェクトに関わる長く煩雑なプロセスがパッケージ化されていることが最大の特長で、統一されたインターフェースでビジネス検討からコスト計算、ミッション機器開発、運用データの取得など、あらゆる作業を行うことができる。衛星バス部の製造、衛星としてのインテグレーションや許認可の取得、打ち上げ後の自動運用システムの提供にいたるまでアクセルスペース社が総合的にサポートする。

起業の経緯

代表の中村が、小型衛星ブームのさきがけとなった世界初の手のひら衛星(キューブサット)プロジェクトにメンバーとして参画し、2003年に打ち上げに成功した。その後も3つの超小型衛星プロジェクトに関わる中でその将来性を確信し、 “超小型衛星を社会に普及させる” という目標を掲げて2008年に株式会社アクセルスペースを設立した。

強みや競争優位性

株式会社アクセルスペースは創業メンバー全員がエンジニアであり、現在でも経営陣の4割、社員の7割がエンジニアという、メンバーにおける技術職比率の高さが特徴である。これが人工衛星の開発・製造から打ち上げ後の運用までを自社内で完結できている理由である。

また、人工衛星をつくるにあたって宇宙用の専用部品ではなく、民生品を積極的に活用しており、リーズナブルかつスピーディな製造を実現させている。このような工夫と努力の積み重ねによって、クライアントにとって利用しやすい人工衛星サービスを実現し、気軽に使える衛星画像データを提供している。

本社住所
〒103-0023 東京都中央区日本橋本町三丁目3番3号 Clipニホンバシビル
設立年月日
2008年8月8日
5機体制で同一地点を2〜3日に一度観測 AxelGlobe(GRUS)で撮影した東京の画像

担当者

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